今日の最強カード 〜冥府の使者ゴーズ〜
こんにちは、キンちゃんです。
季節はもうすっかり夏ですね...マスクのせいか例年より暑い気がします...。
さて、今回の紹介したい最強カードは、《冥府の使者ゴーズ》です!
このカードはアニメでは登場せず、漫画である【遊戯王R】という作品でしか登場しない、作中内での武藤遊戯のエースカードです!
実際OCG化された時も、【遊戯王R】3巻の付録として登場しました。
圧倒的イラストアドが大きいこのカードですが、実は2007年からしばらくの間、時代を築き上げたカードとして有名です。
なので今回は"今強いカード"というよりも、"昔めちゃくちゃ強くて時代を築いたカード"としてご紹介致します!!
《冥府の使者ゴーズ》ってどんなカード?
①カード効果
まずは効果から!!
レベル7 / 闇属性 / 悪魔族 / 攻2700 / 守2500
自分フィールド上にカードが存在しない場合、相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。 この方法で特殊召喚に成功した時、受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。
●戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」(天使族・光・星7・攻/守?)を1体特殊召喚する。このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。
●カードの効果によるダメージの場合、受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。
自分のフィールドがガラ空きの時に、何かしらダメージを食らうと手札から特殊召喚できる最上級モンスターです!
戦闘ダメージならダメージと同じ数値の攻守のトークンを特殊召喚。
効果ダメージなら同じ数値のダメージを与えるバーン効果。
主に使われていたのは戦闘ダメージの時の効果で、直接攻撃を受けた後にこのカードを特殊召喚し、受けたダメージが大きければ大きいほど強いトークンを特殊召喚するという戦術は、当時かなり驚愕の性能でした。
このカード登場当時、相手のバトルフェイズに手札から特殊召喚できるモンスターというのは非常に少なくステータスも大したことなかったので、このカードの参戦は遊戯王に新しい風を吹かせ新しい概念を作りました。
その具体的な理由は次の項目で紹介します。
②《冥府の使者ゴーズ》のここが強い
条件を満たせば相手のターンに手札から特殊召喚でき、相手のペースを乱すのと同時にそれなりに大きな攻撃力を持つアタッカーとしても機能する、というのがゴーズの分かりやすい強みです。
ですが、このカードの真に強い能力は、やはり戦闘ダメージを受けた時の効果です。
このカードの効果で特殊召喚されるトークンは受けた戦闘ダメージと同じ数値の攻守を持つので、もし相手が一番攻撃力の高いモンスターで直接攻撃した場合、現れるトークンはフィールドで一番攻撃力が高いモンスターと同じになります。
では、相手が複数モンスターを展開している場合に、最初の攻撃宣言を一番攻撃力の高いモンスターからしてきたらどうでしょうか。
他のモンスターの攻撃力でゴーズ本体を戦闘破壊できたとしても、トークンの攻守よりも攻撃力は低いので、こちらは必ず最低1体はモンスターが残って自分のターンを迎えることになります。
そして守備力も同じ数値になるので、守備表示で特殊召喚すれば相手はこのカードを戦闘で破壊するとしても手間やターンを費やす可能性が高いため抑止力にもなります。
自分のターンで攻める展開が整ったら、相手が戦闘で破壊されない効果を持っていない限り、相手の一番のアタッカーをこのトークンとの相打ちで確実に潰すこともできます。
当時は、まだシンクロ召喚が実装されてなく、蘇生カードである《死者蘇生》は禁止カード、今では無制限の《リビングデッドの呼び声》でさえ制限カードでした。
高い攻撃力のモンスターを今より早くポンポン出せる環境ではなかったので、エースレベルのモンスターを失った相手は、体勢を立て直すのに時間が掛かります。
ならばこのカードの特殊召喚に合わせて当時からあった《奈落の落とし穴》や《激流葬》などで破壊すればよいのでは?と思った方
戦闘ダメージでこのカードを特殊召喚する場合、ダメージステップの出来事なので、カウンター罠ではない上記2枚は発動タイミングを逃し発動できません。
とにかく発動が成立したら妨害しにくいのです。
なのでこのカードの登場により、遊戯王では"攻撃力の一番低いモンスターから直接攻撃をする"という新たな定石が生まれました。
俗にいうゴーズ警戒ってやつですね。
手札誘発効果のヤバさがこの辺りから加速していったので、このカードが火種となったと言っても過言ではありません。
当時はその除去の難しさから、このカード効果を未然に防げる上に実用的なカードは《マインドクラッシュ》くらいしかありませんでした。
《マインドクラッシュ》
(1):カード名を1つ宣言して発動できる。
宣言したカードが相手の手札にある場合、相手は手札のそのカードを全て捨てる。
宣言したカードが相手の手札に無い場合、自分は手札をランダムに1枚選んで捨てる。
2007年3月1日に、流石に強すぎた為か制限カード入りになります。
※現在は制限解除されています
③《冥府の使者ゴーズ》の弱点
このカードの弱点としては、自分のフィールドに1枚でもカードが存在すると腐るというところです。
このカードの効果で使われるのは戦闘ダメージを受けた時がほとんどなのでよく、直接攻撃されればゴーズを特殊召喚できる、と勘違いされがちです。
このカードは自分の場に何もない時のダメージに反応して出てきます。
当然ですが魔法罠ゾーンに1枚でもカードがあると、いくら直接攻撃でダメージを受けても効果を発動できません。
よって永続魔法や永続罠、フィールド魔法を採用しているデッキとは非常に相性が悪いです。
さらに時代の流れにより、新しい召喚法の追加や環境が新しくなっていくにつれて、このカードが特殊召喚されたところでいくらでも対応できるデッキが増えてしまいました。
特殊召喚の効果自体が相手依存のカードなので、コンボデッキと組み合わせるのも結構難しいと思います。
強力な汎用カードを詰め合わせて、基本的にはドローしたカードで戦う【グッドスタッフ】には採用しても良さそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
今回は遊戯王の一時代を築いたカードの紹介でした。
このカードが欲しくて【遊戯王R】の3巻を探しに本屋さんを死ぬほど回って探してたのを今でも覚えています。
そのレベルでどこにも売ってなかったんですよね(笑)
逆に古本屋などでは【遊戯王R】は3巻で溢れていました。
原作で、罠カード《冥府につづく階段》の効果で、ゴーズと同じ効果モンスターであった《冥府の使者カイエン》と一緒に特殊召喚された時は、カッコ良すぎて何度も同じページを見ていたりもしましたね。
【遊戯王R】の5巻では、ヘッドギアを外したゴーズとカイエンの描き下ろしが載っているので、気になった方は読んでみてください。
めちゃくちゃエモいです。
ではではこの辺りで〜〜